お父さんが教える 13歳からの金融入門【書籍】

お金や投資について、社会に出るまでに学校で学ぶ機会はあっただろうか。お金や投資などの金融スキルは、仕事をする上でも、人生を終えるまで必要なスキルだと思いますが、自ら学ばなければ誰も教えてくれません。お金の話は、退屈でもなければ気後れするようなのもでもなく、すごく複雑なわけでもない。知っておくべき基本原則は、単純でシンプルであるということが学べます。この本は、基本的に株式を中心とした専門用語の解説がメインになります。また、著者がアメリカ人なので、日本人が書いた書籍などとは、構成が異なります。初めて、お金に関する書籍を読むというよりも2冊目、3冊目に読む方がためになるなという印象です。個人的には、アメリカの税制などを知る機会にもなり、日本と比較することが出来るので、基本用語の確認を兼ねて勉強になりました。
どの分野でも最低限、覚えていかなければいけない専門用語は必ずあります。専門用語を知っていると意思の疎通も楽になります。特に会計・税務は、苦手なんです。と、はじめから拒否感をもたれることが非常に多いのは、専門用語のせいだという部分も多分にあります。私も「年調」だ「納特」など、一般の方にも、つい使ってしまうことがあります。専門職が使う専門用語まで覚える必要はないですが、色々な書籍をざっと眺めてみて、どの書籍にも出てくる用語は、覚えておくと便利です。

「年調」は、「年末調整」。「年末調整」は、給料をもらっているサラリーマンが、自分で税金を計算して確定申告をしなくて良いように、会社が毎年、年末あたりにサラリーマンの代わりに給料に関して税金を計算してくれることが「年末調整」です。
「納特」は、「所得税の納付期限の特例」。給料から天引きされる所得税は、預かった月の翌月10日までに税務署に納める必要があります。特例で半年に1回まとめて納付することが「納特」です。