仮想通貨の集計のすすめ【第13回】~Coincheck整理編②~

今回は、Coincheck販売所でコインを買った場合のデータ整理です。

販売所で購入した場合の取引データを前回の第11回と同じ体裁にするために整理をしていきます。
日付と日時の抽出の仕方は、第11回を参考にしてください。
http://wp.me/p88T8G-t7

ここも大部分は、第11回を参考にしてください。

今回のデータ整理で注目するところは、赤枠の単価部分です。mkt1とmkt2共に今回のケースでは日本円換算後の単価になっています。
なぜ、日本円の換算額にしているかというと、確定申告はすべて円建てです。BTC建てで確定申告することは出来ないので、日本円換算をしている流れになります。
私としては、仮想通貨同士の売買が課税対象にはならないという見解には疑問がありますので、今回の様に仮想通貨同士の売買であっても所得(儲け)を計算できるように対応しているということです。
かといって、購入した時点でのBTC価格がいくらなのかは不明です。そこをどうするかというのも選択の余地があると思います。
その日の終値なのか、始値なのか・・・、気分によって選ぶのではなく、その日の終値と決めたらずっと継続して、その方法によって換算していくことにします。気分によって選んでいる場合については、税務署側から価格を操作しているというあらぬ疑いをかけられる恐れがあるので、ルールを決めて運用することになります。
今回のケースでは、購入した日の平均レートによって換算していく方法を継続します。ということにして、換算しています。あくまで、1つのやり方です。

この辺は、取扱いが明確ではないので、日本円換算する必要がないかも知れません。デモね、日本円で購入、BTCでも購入した後に、その仮想通貨の一部を日本円で売却した場合の取得価額の計算どうするんですか?という所を考える必要がでてきます。

さて、どうやってBTC単価をもってくるか、ここからはExcelの勉強です。

mkt2単価に購入した日のBTC平均単価の値が入るようにしたい。
VLOOKUP関数を利用します。
VLOOKUP関数は、指定した範囲から、検索する値と同じ行にある値を返します。
今回のケースでは、BTCのレート表から、「日付」をキーにして、BTC単価をもってくるようにします。

VLOOKUP(B2,BTC!$A:$B,2,0)

B2=「日付」
BTC!A:B=BTCシートのA列~B列の範囲で同じ「日付」の行があるか調べます。
一致する「日付」があった場合に、その行のうち、B(2)列の値を返します。

Coincheck販売所では、「BTC」の場合と「JPY」の場合があるので、VLOOKUP関数だけだと、「JPY」で購入した時もBTCの平均単価の値が入ってしまいます。
なので、IF関数を併用します。
mkt2の値が「BTC」の場合には、VLOOKUP関数を使用して、それ以外の場合には、JPY単価「1」の値が入るようにします。

IF(I2=”BTC”,VLOOKUP($B2,BTC!$A:$B,2,0),1)

I2=”BTC”=mkt2がBTCだったときには、VLOOKUP関数を使用する。そうじゃない場合は、1という値が入るように分岐するのがIF関数です。

これによって、O列に日本円換算額(購入総額)が計算されるので、mkt1単価も日本円換算額÷mkt1数量で日本円の単価を算出することができます。

Coincheck販売所で売却する場合も同様なので、そっちの説明は省略します。

ところで、各取引所の終値や始値、平均単価を楽に出力できる方法はないでしょうか。
どなたか教えてくださいm(._.)m おねがい

参考にExcel置いておきます(フルVerじゃない)。
購入
03CCBuys
売却
04CCSells