仮想通貨の集計のすすめ【第8回】~小休止 ビットコイナーとは~
第2回から第7回にわたって、3つの取引所データを出力してきました。
感想としては、やはり需要ないよね。大事だと思うんだけど。
さて、ビットコイナーであれば、ちょっとは考えたことあるかも知れません。
税務署に見つからずにウマいこと出来ないかと・・・。
今回の集計するということが、税務署も出来るのかどうか。
自分がある程度、簡単に作業が行えるのだとすれば、国ならもっと簡単に把握するのではないだろうかと思います。
取引所内若しくは取引所間でのやりとりしかしていなければ、まず、間違いなく捕捉されるということは、ここまでやってみた人にはわかるんじゃないでしょうか。取引所から情報を得られるのですから。
そもそも、「ビットコイナー」という定義が何なのでしょうか。
私の「ビットコイナー」の定義は、自分のウォレット持っている(秘密鍵を自分で管理している)人の事だと認識しています。つまり、取引所内若しくは取引所間でのやりとりしかしていない人は、ビットコイナーではないというのが私の考えです。
だから、どうしたんだ?って話で、別にビットコイナーとか名乗りたいとも思わないし・・・というところでしょうが。
しかし、この暗号通貨界隈にいると「ビットコイナー」のみならず、訳のわからない用語が飛び交っていて、初心者にはわからないそうです。Goxって何だ?セルフGox?嫁Gox?マイクハーン?・・・自然に定着していくので、私もわからない用語が多いです。
会計・税務も専門用語だらけで、わからないよ、と、みんなが嫌いになる現象と一緒です。
だから、「マイニング」とか「ウォレット」などの用語は、大丈夫なので、ワロス的な要素が入った用語集を誰か作ってくださいw
ちょっと脱線しましたが、自分が国側でお仕事をする立場だったとして、納税者に税金の納め漏れがないか調べていくにには、どうするかなぁとか考えてみます。
(実際は、税務署の中の事なんかわからないですし、どこまで情報収集しているかもわからないので、ただの妄想ですw)
まず、日本の取引所から「日本円」の入出金データを基に、累計で100万円以上の入金、出金した者で確定申告していない人には、「税務署からのお尋ね」を送ります。大概、税務署から急に「お尋ね」が届いたら、ビビりますので、これを発送します。郵便コストが発生しますが、最寄りの税務署に出頭(笑)することが考えられますので、十分、回収できるでしょう。
続いて、2016年以前に取引所を開設している人達については、「日本円」の入出金だけでなく、取引所からの送金・受信履歴を確認、5BTC位にしときましょうか、その位のBTCに送受信履歴がある人達をピックアップして、流れを追います。
若しくは、2016年以前の利用者がそれほど多くないと考えられますので、総当たりしてもコスト回収できそうなら、全部やります。
非効率的なことをやっている集団なので、コスト度外視で動くでしょう、きっと。
国内の取引所での売買を集計することは、それほど手間ではないと認識しているので、その辺を十分に把握しつつ、外堀を埋めながら、着々と税務署調査の準備をします。
あとは、できれば、日本人が利用してそうな主要な海外の取引所から情報を収集します。
取引所をある程度、押さえることができれば、ウォレットの動きはさして気にしません。
そもそも、「収入」だけを把握できれば税金を徴収できる可能性が高いので、「経費(購入金額)」を把握し、収入からマイナスする作業は、税金を安く納めたかったら、納税者がやれば良いじゃね?って感じで無視を決め込む。
取引所を通さずに仮想通貨を増やすことができる人は、限られていると思っています。
いちばん、この層の人達を捕捉するのが苦労するところでしょう。どうすれば良いのでしょうか、わからない(笑)
マイニングは、設備や電気代などから経路を把握できるのかなぁ・・・。
マイニング設備は、店頭販売で購入するならわからない可能性が高いですけど、通販で大量に購入すれば、追えそうな気がします。
電気代の方は、太陽光の売電収入も申告していない人多そうだし、そこもまとめてみたいな感じでやるとかも・・・難しいかな。
マイニングって儲かるんですかね?ってところもあるので、あまり手を出さないような気もしますが、個人事業主が電気代だけ計上して、マイニング報酬は申告しなければ、それはそれで結構な額になりそうです。
マイニングした仮想通貨を売却するときに押さえれば良いと考えますが、マイニングで得た仮想通貨を店頭決済で使われたら・・・。店頭決済ならバレにくいかも知れません。少額決済なら難しいでしょう。大きい金額の決済であれば、お店側からの追跡を検討します。
悩ましいところですね。
というか、ちゃんと申告しましょう。
税理士も税務署も真面目に申告しない人の味方はしないと思います。
税理士は、確定申告期、面倒なコイナーを相手にしなくても仕事たくさんあります。真面目に申告しようとしている人ならともかく、隠そうとしたりする人の相手なんて、したくありません、やりません。
税務署の印象悪ければ、ペナルティも大きくなります。
私の妄想なんか以上に国側は考えていると思いますので、真面目に申告した方が良いです。
そういうこともあって、データは手に入れることができる状態であるとか、もう一歩進んで、ある程度、自分自身でまとめられる状態になれば、自分で税務署に聞きながら申告するにしても、税理士に頼むにしても色々と有利な方向に進められるんじゃないのかなぁと思っているのです。どんなやり方でも良いので、整理しておきましょう。