社長が知らないITの真相【書籍】

私が社会人になった時から既に当たり前ですが、今やITはビジネスに欠かせない存在です。それでも、小規模事業者の中には、未だに帳簿を手書きしているような方達もいてびっくりこともあります。
しかし、ITも会計分野と同様、専門用語が多くなかなか意思の疎通が図れません。ましてや、会計なんかよりもよっぽどITはすべての人達がそれほど意識することなく当たり前のように使っているからこそ、できて当然なイメージでちょっと使いづらいと文句たらたらです。私もそうですけどw。
この本もある程度、基礎知識を知っておかないと読み進める度になんだっけ?と思って、引っかかってしまうことはありますが、なぜ、システムの移行にコストや手間が膨大にかかるのか。なんで、新しくすることに抵抗があるのか。なぜITが進まないのか。という、様々な問題が何で起こっているのかという事が見えてきます。
「ぼく、オタリーマン」というシステムエンジニアを主人公としたマンガがあるのですが、その本の中でもシステムエンジニアの大変さが伝わってきました。なんとなく、誇張表現かなぁと思ってもいたのですが、システムエンジニア、IT部門の方々の「根性」のおかげでスステムが当たり前のように動いていたんだなぁと痛感しました。「根性」半端ないです。会計事務所の所得税の確定申告時期も大したことないなぁと思えてしまいます。
当たり前のようにシステムが動く、その現状。今、会社を支えているシステム。それを動かし続けることでも大変なのに、プラスして、日々進歩するITも当たり前のように取り入れといわれても、それは、しんどい。日々、新しい発見、開発があってもなかなか変わらない世の中がわかった気がします。というのと、見えていないだけで、裏ではものすごく変わっていることがあるのも事実です。
そういう現状を知ったうえで話をしないとうまいこといかないのは、どこの世界も一緒だけど、やはり苦手意識を持ったりしちゃうと敬遠されるし、コミュニケーションをとるときに気を付けよう。

勝負師の極意【書籍】

新潟伊勢丹で、デビュー30周年記念、武豊展が開催されました。期間は8月31日~9月6日までだったのですが、トークショーもあるという事で行ってきました。
そんなこともあり、久しぶりに読み帰したのが武豊氏の「勝負師の極意」という本です。
私が、競馬を見るようになったきっかけは、1999年の有馬記念です。たまたまテレビで見ていたのですが、2,500mを3分もかからず走り、最後、きっちり差し切るってどんだけすごいんだって思いました。まぁ、結局、後ろからきた馬が差し切っていなかったのですが、それでも2頭の差がたった4cmって…競馬は面白いなぁと感じました。その時に、差し切れなかった馬がスペシャルウィークで鞍上が武豊氏でした。
それ以来、競馬に興味をもって、競馬場に足を運んだり、馬券を買うこともありました。その中心にいたのは武豊氏でした。武豊氏は、今現在、通算4000勝まであと1勝というものすごい勝ちまくった、勝っているジョッキーで、競馬に興味がない人も知っている人物だと思いますが、その武豊氏も2010年の落馬事故から以前ほど勝てなくなりました。そんな勝てない時期がしばらく続くのですが、それでも腐ることなく、いま、やれることをひとつずつやり続ける、どんなときでも、必ずチャンスはある…そして、再び、2013年にダービーを制覇します。そのあとに発売された書籍だったので、わくわくして読んだのを覚えています。
内容自体は、競馬を知っていないと何のこっちゃな話ですし、競馬を知っている人にとってみれば、うん、知ってるって感じですが、武豊氏の考え方や使う言葉というのは、本当に素晴らしいなって思います。

「学力」の経済学【書籍】

その教育、本当に効果があるのか。経済学がデータを用いて明らかにしている教育や子育てに関する発見は、教育評論家や子育て専門家の指南やノウハウよりもよっぽど価値がある。この本は、専門家や教育の専門家ではない人までもが自分の経験による主観的な持論を展開する日本の教育に対して、エビデンス、科学的な根拠に基づいて、教育の「定石」を覆す内容になっています。自分も教育を受けてきた実体験があるからか、
・ゲームは子供に悪影響なのか
・教育にはいつ投資すべきなのか
・ご褒美で釣るのっていけないのか
など思い込みで語ってしまう、語ることができてしまいます。この本を読んでいると、本書にも書いてある通り、科学的根拠のほとんどすべてが海外のデータを用いており、教育の効果は数字では測れないという決まり文句を言って、旧態依然としている日本の教育の状況に虚しさを感じます。海外のデータを用いているにしても、基本的なところは何ら変わることがないですし、膨大な調査、実験データというのは面白く、経済学、統計が導き出すすごさがわかります。
外的、内的インセンティブの考え方や有効な投資ってやはり人的資本への投資なんだなぁと改めて確認できました。ヒト、モノ、カネの順です。親からの人的資本への投資を高校まで、どぶに捨てるような行為をしてきたことは、親が投資してくれた金額も大きいですが、それ以上に、これから将来に向かって得られるであろう収入に与える影響って大きかったんだなぁ~…。でも、これからの事ですから、人的価値、付加価値を高めていきたいです。

事件は帳簿で起きている【書籍】

粉飾決算、データ改ざん、食品偽装、異物混入、虚偽報告、ブラック企業など会社の不祥事がニュースになります。そんな、最近、起こった事例を中心に公認会計士の視点から書かれています。複式簿記や会計基準など複雑なイメージを持たずに不祥事の経営内容を見ていく・・・、と言っても、やはり財務諸表の最低限の基礎知識の説明からスタートし、前半は、粉飾決算企業。後半は、食品偽装やブラック企業などが財務諸表に与える影響を絡めつつ、不祥事が起きた後の経営判断などの解説です。
粉飾決算の代表例
①P/Lの売り上げの過大計上による、B/Sの売掛金残高の増加。
②P/Lの売上原価の過少計上による、B/Sの在庫の増加。
いずれも、B/SやP/Lの推移を見れば把握できることは、もちろんですが、この本では、CF(キャッシュフロー)計算書、つまり、お金が増えたか減ったかを示した表の重要性を説明しています。売掛金や在庫は架空計上しやすいですが、預貯金の残高は、まず、改ざんが難しいので、結果、不都合なことはCF計算書に表れてきます。
前半の粉飾決算の事例も、後半の事例も、財務諸表の数値はポイントだけを押さえての内容なので、ほとんど会計の知識がなくても最後まで読める内容ではないでしょうか。
人間を犠牲者にするような会社の行動は、「天を仰いで唾する」というもので、結局は、その会社をも滅ぼすような行為でしかないということがよくわかります。

決してマネしないでください。【マンガ】

理系大学、工科医大に通う学生、主人公の掛田氏が、学食のおばさんの飯島氏に恋をし、科学実験を通じて仲良くなっていく物語です。科学者たる専門家の掛田氏とその仲間たちと専門外の人である飯島氏との間で行われる科学の実験は、「スタントマンはなぜ炎にまかれても平気なのか?」など、どれも面白く、各話の間にある「決マネ」コボれ話は、科学者などをより深く知ることができ、専門外の私でも楽しく読むことが出来る。むしろ、専門外の人が科学ってやっぱめっちゃ面白いんだってことがわかるマンガです。科学者たちがぶっ飛びすぎてて面白い。巻末には、誰でもできるオモシロ実験も載っているので、夏休みの自由研究にもばっちりですw
日常、当たり前のように使われている科学、技術。そこには、膨大な時間と実験の繰り返しにより生み出され、使う人がその科学技術を理解していなくても困ることなく使える素晴らしさ。わかっていなくても使えるというのは、同時に無知ということの怖さもあります。知らないということはとても恐ろしいです。私が税金の勉強をしたきっかけの1つは、働いて得たお金を勝手に税金でもっていかれる、知らないうちに搾取されているんじゃないかと、疑ったものです。世の中、すべてのことを知り尽くすことなど、到底できることではありません。でも、色々なことがわかるって楽しいですよね。全部はできないので、私は税金を頑張ります。

山賊ダイアリー【マンガ】

最近、よく耳にするのが、安曇野市穂高有明付近で熊の目撃情報のアナウンス。勤めに出ていたころは、昼間に家にいなかったため、最近増えたのかは謎ですが。3年位前に勤めていた会社が山麓線付近でしたので、歩いて通っていた時にサルの集団に遭遇したことはありますが、熊と出くわした経験はありません。死んだふりはきかないらしいので、出くわさないように祈るのみです。
熊やイノシシなど害獣駆除をする立派なお仕事を描いたマンガが「山賊ダイアリー」です。このマンガは、舞台は岡山県で実際の現役猟師が書いているリアル猟師奮闘記です。でも、欄外に「この作品は、作者の実体験を元にしたフィクションです。が、狩猟や食のシーンに関しては、ほぼ事実です」とのコメントがあります。この話のメインは、どちらかというと熊ではなく、鳥とイノシシ+食がメインです。食に関しては、カラスの焼鳥や蛇だったり、何でも食べれちゃうのかと感心してしまいます。猟師すごい。猟師と一括りに言っても、やはり奥が深く、銃や罠、銃にしても空気銃やら散弾銃やら。猟師の活躍で農作物被害や安全が守られているんだなぁ感謝すると同時にフィクションじゃなく本当だったら猟師の人達は面白い方達ばかりですね。

お父さんが教える 13歳からの金融入門【書籍】

お金や投資について、社会に出るまでに学校で学ぶ機会はあっただろうか。お金や投資などの金融スキルは、仕事をする上でも、人生を終えるまで必要なスキルだと思いますが、自ら学ばなければ誰も教えてくれません。お金の話は、退屈でもなければ気後れするようなのもでもなく、すごく複雑なわけでもない。知っておくべき基本原則は、単純でシンプルであるということが学べます。この本は、基本的に株式を中心とした専門用語の解説がメインになります。また、著者がアメリカ人なので、日本人が書いた書籍などとは、構成が異なります。初めて、お金に関する書籍を読むというよりも2冊目、3冊目に読む方がためになるなという印象です。個人的には、アメリカの税制などを知る機会にもなり、日本と比較することが出来るので、基本用語の確認を兼ねて勉強になりました。
どの分野でも最低限、覚えていかなければいけない専門用語は必ずあります。専門用語を知っていると意思の疎通も楽になります。特に会計・税務は、苦手なんです。と、はじめから拒否感をもたれることが非常に多いのは、専門用語のせいだという部分も多分にあります。私も「年調」だ「納特」など、一般の方にも、つい使ってしまうことがあります。専門職が使う専門用語まで覚える必要はないですが、色々な書籍をざっと眺めてみて、どの書籍にも出てくる用語は、覚えておくと便利です。

「年調」は、「年末調整」。「年末調整」は、給料をもらっているサラリーマンが、自分で税金を計算して確定申告をしなくて良いように、会社が毎年、年末あたりにサラリーマンの代わりに給料に関して税金を計算してくれることが「年末調整」です。
「納特」は、「所得税の納付期限の特例」。給料から天引きされる所得税は、預かった月の翌月10日までに税務署に納める必要があります。特例で半年に1回まとめて納付することが「納特」です。

フットボールネーション【マンガ】

リオオリンピックが開催され、始まる前は大丈夫かなと思ってましたが、始まってしまえば盛り上がりますね。柔道、水泳などメダルの獲得に沸いています。私は、中学は野球部、高校はソフトテニス部に所属していましたので、運動すること自体は好きです。ただ、高校を卒業してからは、まともに運動していないので、ウォーキングから始めようかなと思いますが、あまりの暑さに外を歩くのは自殺行為だなと結局やらずじまいな現在。サッカーに関しては、体育の授業や部活の練習でやったくらいで、ルールもまともに知らないのですが、マンガは読みます。あと、スポーツの結果速報だけ見てサッカーは満足します。
フットボールネーションというマンガは、東京都社会人リーグ3部の東京クルセイドというチームが天皇杯を優勝して日本サッカー界を変える物語です。フットボールネーション、サッカー先進国になるためには、戦術やファンタジスタでもなく、まずは世界基準のフィジカルとセンスを持った選手を育てることが重要ということで、サッカーというスポーツの根本である「走り方」から始まり、なぜ、欧州など一流の国々の選手との違いを物語の中で説明しています。サッカーのことは、わからないも同然なので、この理論が正しいかどうかということは全然わかりません。しかし、海外で活躍する選手もたくさん出てきているし、日本国内でもサッカーチームは多いように感じますが、世界の一流どころにはなかなか勝てない。このマンガでは勝てない理由の一部を、そうなのかぁ・・・と、妙に納得させられます。主人公はマンガにお決まりの何でもできる天才君ですし、ストーリー自体も、大した波乱もなく既定路線を突き進んでいくのかなぁという感じですが、ほかのサッカー漫画と比べると切り口が面白いです。第1巻が2010年6月、6年後に第9巻、以下続く・・・。今後の内容も楽しみにしつつ、早く続きが読みたいものです。

図解 山崎元のお金に強くなる!【書籍】

【お金の相談は誰にする?
銀行、証券会社、保険会社は、基本的に自分たちが儲けるために活動しています。彼らの目的は、お客様に親切にするためではありません。】
冒頭のページのこの文章がすべてを物語っています。この本は、自分で調べたり、学んだりしていない、若しくは、ちょっと聞きかじった程度で、いつの間にか周りの専門家(銀行員など)に吹き込まれた常識、理解しているものが本当は違うということを教えてくれます。税理士という税の専門家の自分が言うのもなんですが、専門家の言うことがすべて正しいとは限りません。全部で48のトピックがあり、1つのトピックにつき、図解も含めて見開き2ページで簡潔に書かれており、保険やローンなど実際にそういう場面に遭遇してきたことがある話が中心でイメージしやすく、お金でお金を稼ぐという選択肢を知る良いきっかけになる本だと思います。仕事で収入を得ることも大事ですが、得たお金を無駄にしてしまっているかもしれないこと、色々な選択肢があるということは知っていても無駄にはなりません。もしかしたら、仕事でも活かせることがあるかもしれません。

銀行員などが教えてくれることの方が考え方として正しいのか、この本に書かれている内容の方が適切かどうか、それは、これ以外の本も読んで、自分自身で知識を身につけ学んでいくことでわかることだと思います。
私は、20歳になると同時に株式投資を始め、その翌年には、資産を1/3にまで減らす(60万円→20万円)というアホなことをしでかしました。その後、リーマンショックの後、再び株式投資を始めましたが、一番初めの時のような愚行は繰り返していません。それなりに経験を積み、学んできてことと照らし合わせれば、この本の大部分は自分が感じていたことと当て嵌まります。
投資・投機では、老若男女、初心者、上級者の区別はありません。初心者向けの特別な商品やプランなどないのです。だからといって、学ばずに何もやらないというのは、非常に勿体ないことです。

ラーメン発見伝【マンガ】

今や世界で人気のラーメン。安曇野市・松本市でも様々なラーメン店が存在しています。私がよく行くラーメン店は、おおぼし 安曇野店です。うまいのは、もちろんのこと、私にとって魅力なのが、蔦屋書店豊科店が隣接していること。蔦屋で本を買って、本を読みながらラーメンを待つ。非常に便利です。もし、隣に蔦屋がなかったらこのラーメン屋に行く頻度は下がるでしょう。人によって、店に行く理由というのは、様々だと思います。「ラーメン発見伝」というマンガは、うまいラーメンを作るというだけでなく、「ビジネス」からの視点で書かれています。
「ラーメン発見伝」は、主人公の藤本氏が脱サラしてラーメン店を開業するまでの物語で、自分のラーメンの味を求めて奮闘していきます。藤本氏は、うまいラーメンが作れれば必ず繁盛すると・・・、しかし、人気ラーメン店の店主兼フードコーディネーターの芹沢氏は、フードビジネスは、うまいだけじゃ成功しないことを物語の中で藤本氏に突き付けていきます。芹沢氏が放つ台詞に「ヤツらはラーメンを食ってるんじゃない。情報を食っているんだ。」という言葉など、数々の名台詞があります。この言葉の真意は、マンガを読んで理解してもらいたいです。うまいのはもちろんのこと、うまいだけでなく、コスト、立地、情報などフードビジネスの成功の奥深さを痛感させられます。「ラーメン大好き小泉さん」など純粋にラーメンが食べたくなるマンガも大好きですが、ビジネスコンサルティングという切り口で描かれたこのマンガは、面白いだけでなく、勉強になります。