資産(BS)

貸借対照表は、「今どれだけ財産を持っているか示す表」で、左に「資産」、右に「負債」、差額が「純資産」を表しています。
会計の「資産」とはどのようなものでしょうか。

資産

会社が実質的に所有する、価値を有するものです。
・現金・預金(現金及び預金と表示されることも)
・売掛金(得意先に商品を引き渡し、売却したが、まだ代金を回収していない、掛けの状態のこと)
・商品・製品(棚卸資産と呼ばれます)
・建物
・機械装置
・車両運搬具
・リース資産(会社が「実質的に所有」しているもの)
・土地など
会社が所有しないものは、「資産」にはなりません。例えば、従業員は、会社が所有していません。従業員とは雇用関係を結んでいるので「資産」にはなりません。リース契約をしている機械は、借りている側は所有していないので、会社の「資産」ではないのですが、経済的実態として借りている側が実質的に所有していると認められる場合には、会社の「資産」として扱われます。そういったルールもありますが、会社が所有するものが「資産」です。
「資産」の価値は、「取得原価」で表します。取得原価とは、取得した、手に入れた時にかかった金額です。一部の例外を除き、買った後、金額が変動しても「資産」の金額は、変えません。「時価評価」しないということになります。取得した後に価値が上がった資産があっても貸借対照表では見えてこないことになりますが、例外もあります。例外は、会社が他の会社の上場株式を持っていた場合などです。
以上が「資産」になります。
「資産」とは、会社が所有するもの、価値は取得原価で表します。

減価償却

「資産」は、買った後、使用することによって、どんどん劣化、費消していきます。例えば、車を200万円で購入して、4~5年も乗っていれば、色々なところが傷んでぼろぼろになり、修理しなきゃいけないことも出てきます。使い倒した車に200万円の価値があるでしょうか。「資産」車両運搬具200万円とそのまんま貸借対照表に載せておくのはおかしいということで、この車の価値を毎年、減らしていくことを「減価償却」と言います。これは、「時価」が変化したのではなく、消費によって減るということです。
「減価償却」とは、消耗した、消費したから「取得原価」から減らすということです。