青色申告65万円控除への道【所得税】③

帳簿を付ける・・・、簿記とかわからないから出来ないよ。
出来る人は、
現金 100 / 売上 100
これだけの事だよって言われても、そもそも、この意味が分からない。
そう、意味がないのです。昔の人が勝手に決めたルールだけど、みんなが同じルールで作れば、ルールを知っている人は、わかります。それぞれが勝手なルールで作ってしまったら、それを見る人は、いちいち、作った人から説明を受けなければなりません。税務署、金融機関など、一人ひとり相手にしてられません。

なので、残念ながら、最低限のルールは覚える必要があります。

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①物事(取引)を左右に分ける。

②左には、資産。右には、負債。

このことをもとに、現金出納帳を、見てみます。
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現金は、自分が持っている価値のあるモノ、つまり、資産です。
なので、現金出納帳の残高は、左です。
②のルールだけで考えると、入金=現金が増える=左側が増える、となります。
出金=現金が減る=左側が減る、という事になります。

ここに①の左右に分けるというルールを加えると、
現金が増える=現金(左)/???(右)
現金が減る= ???(左)/現金(右)=左にある現金を減らすには、-現金(左)ではなく、(右)に記載します。
現金出納帳でも、左が入金、右が出金になって、現金の残高が表されています。現金出納帳を、①と②のルールを使って、作成してみると。
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借方科目名が、左です。貸方科目名が右です。
借方、貸方と変な呼びかたしますが、昔からの慣習で、特に深い意味はありません。

この左と右に分けて、記録することを「複式簿記」と呼びます。