貸借対照表(BS)
貸借対照表、B/S(ビーエス)、バランスシート(balance sheet)とは、「今どれだけ財産を持っているか示す表」です。
会計というのは、ベニスの商人がどうしたこうしたで複式簿記が誕生したらしいが、この物事を「左右に分けて示す」というのは、すばらしい発明で今も使われているアイデアです。
貸借対照表を見ると左が資産で右が負債で…。なぜなんでしょうか。
今どれだけ財産を持っているか説明したいときに、まず所有する「資産」はどんなものがあるか、そして、「資産」だけでは本当にどれだけ財産を持っているかわかりません。借金まみれのハリボテかもしれません。そうすると正味財産(資産-負債)を知りたくなります。なので、支払義務のある「負債」をどれだけ背負っているのかも説明する必要があります。
これを「左右に分けて示す」というアイデアを活かすと、左に「資産」、右に「負債」と示すと左右の「差額」を正味財産として表すことが出来ます。左に「資産」は、慣習です。理由なんてありません。左を「資産」にしたから、「左右に分けて示す」ので、右が「負債」になるというだけの理由です。そして、「資産」と「負債」の「差額」が「資本」です。「資本」は、「差額」に過ぎないので実際に世の中には存在しません。「差額」が何で生じたのか説明しているだけです。「資本」は、現行のルールでは、「純資産」と表示することとされています。
貸借対照表は、左に「資産」、右に「負債」、差額が「純資産」です。今回のポイントは、「純資産」は、差額に過ぎないので、実在しません。表示されている科目と金額は、ただの説明書きなんだということです。
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