貸借対照表、B/S、財産の状況
貸借対照表、B/Sとはな何なのか?
会社の財産の状況を表す表。
簿記を勉強をする人は、まず、損益計算書よりも貸借対照表を理解することです。
みなさんの関心ごとは、どちらかというと、いくら稼いだか、利益はどうか?損失はどうか?といった損益計算書の方がとっつきやすいし、興味があると思います。
こと、勉強ということに関しては、貸借対照表を理解することが重要です。
貸借対照表、バランスシート、B/S、と呼ばれたりします。
バランスシートと呼ばれる通り、左に資産、右に負債で左右がバランス、一致するように作成され、「財産の状況」を表しています。
なぜ、左に資産なのか?というと、ただのルールです、意味はありません。
そして、左に資産の項目を置いたら、将来、支払わなければいけない義務、負債を右の項目におけば、その差額が純資産ということです。
会社の資産から負債を引けば、純粋に会社に残るものが純資産と表現されます。
差額が純資産、つまり、純資産は存在しません。
財産というのは、資産と負債、両方のことです。
例えば、ローンで家を購入したとします。
家は資産、ローンは将来、返済しなければいけない負債です。
ここで、あなたの財産は?と聞かれたときに、家だけを答えますか?
財産=資産と、そう答える人も正解です、ただ、簿記のルールでは、家とローンとの差額が財産的な価値であり、純資産と呼びます。
家の価値がローンよりも下がれば、負債の方が大きいので債務超過です。
なので、純資産というのは、資産と負債の差額に名前を付けているだけに過ぎず、存在しません。
なぜ、存在しないものを表示しなければいけないのか?というと、これが簿記の大事なルールの1つ、左と右が一致しないといけないルールがあるからです。
この簿記のルールを複式簿記と言います。
複式簿記の用語で、左の項目のことを借方と呼び、右の項目のことを貸方と呼びます。
この借方と貸方、借り、貸しという言葉に着目すると、右の負債の代表と言えば、借金、まさしく「借り」ているのに、借方じゃないのと思うかもしれません。
ですが、この借方、貸方の名前の付け方に意味はありません。日本に伝わった時に訳し間違えたんだなって思ってください。
左、右で良いんです。専門用語で言いたい病なだけです。
この名称の説明をしている教科書などがたくさんあります。
私は、結局どれもピンとこない。
左と右でバランスさせるとルール上、左に資産をおいたから、右に負債をおいてバランスさせるルール、約束事なだけだと思うんだけど、って感じです。
気になる人は、ちゃんと調べて、自分なりの答えを見つけてみてください。
改めて、確認ですが、資産と負債は存在するものですが、純資産は資産と負債の差額であり、存在しません。
でも、簿記を勉強したり、決算書などを多少読める人は、おカネを出資したら、資本金って現金が増えるって習うんだけど?と混乱してしまいます。
確かに現金は増えます。しかし、出資てもらった現金は、負債のように返済義務はありません。
最終的になくなってしまったとしても、返さなければいけない義務がないので、資産として現金、が増えるだけです。
現金が増えるだけなんだけど、バランスシート、貸借対照表、簿記のルールです。
左右が必ず一致しないといけないルールです。
そのルールに従って、資産と負債の差額が生じたとき、おカネを出資してもらったら資本金という名称で記録し、左右を一致させています。
なので、純資産に資本金〇円と記載されますが、存在しないのです。存在しているのは左の現金です。
ここからの掘り下げは、帳簿の記帳の仕方、簿記の学びに進むことになりますが、先に完成品、「決算書」を見てからの方が理解が深まると思いますので、貸借対照表の見方について勉強していきます。
繰り返しになりますが、資産と負債は存在するものですが、純資産は資産と負債の差額であり、存在しません。
そして、貸借対照表、バランスシートは、左に資産、右に負債、差額が純資産と表記し、左右が一致しるように作成されています。
以上。