財務会計と管理会計の違い

 

管理会計、戦略会計、言葉的にもなじみがないかもしれません。

変動費、固定費、固変分解、損益分岐点、変動損益計算書、と聞けば、聞いたことあるぞ、と、なるかもしれません。

会社で「会計」という言葉でひとくくりにされてしまって、会計を理解するのに、混乱を招く一つの要因となっているのではないかと思います。

会社の「会計」には、法律に従って作成される決算書。

その法律、ルールは、会社法、金融商品取引法、税法で決められており、どの会社でもこの方法によって作成しなければならない。

これを財務会計と言います。

一方、会社内部で作成される書類に、そのようなルールはありません。

法律によって作成される決算書は、その法律を知っていれば、外部である第三者からも読み取ることが出来る、という点で優れている。

しかし、会社といっても事業、業種は様々で、卸売業、製造業、農業、サービス業など多種多様です。

すべての会社が決められたルールによって作成された決算書は、時として、会社の実情が映し出されない、経営に役立てるには利用しにくいという事態がおきてしまうことになります。

法律で作成される決算書とは別に、経営に役立てるために誕生したのが、管理会計、戦略会計と呼ばれる「会計」です。

会社内部で使われる会計書類には、その会社が独自のルールで作成したものが含まれいます。

それが、社内では「損益計算書」と呼ばれ、実際には「変動損益計算書」と呼ばれる変動費と固定費に着目した経営成績を表す表だということがあります。

なので、「会計」の勉強をしていても理解ができない、という結果になってしまうこともあります。

社内で使う「会計」の能力は、管理会計、戦略会計なのです。

つまり、会社では、いきなり応用?的な、使う「会計」を実践していくことになります。

この法律に従った会計(財務会計)と会社独自の使う会計、管理会計、戦略会計があるということがわかっていないと、勉強しようにも、間違った書籍を選んでしまうことになりかねません。

「会計」には、財務会計と管理会計、戦略会計が存在することを知ってください。